美容室の採用パンフレットの作り方|見学・面接・学校訪問で渡す8ページ構成、載せる数字、費用と印刷部数の目安

美容室 採用 パンフレット|美容室のスタッフ・チームの様子

美容室の採用パンフレットは、求人票では書ききれない「働く人・育ち方・給与の実例」を、見学や学校訪問の場で手渡しするための資料です。ウェブの採用ページがあっても、手元に残る紙は保護者や先生に見せやすく、専門学校の新卒採用では今も使われています。

この記事では、採用パンフレットを使う場面、8ページの構成、載せる数字と載せない数字、費用と印刷部数の目安、作り方の手順、配った後の効果の測り方を整理します。

美容室 採用 パンフレット|美容室のスタッフ・チームの様子
目次

結論:美容室の採用パンフレットは「見学と学校訪問で渡す8ページ」に絞って作る

パンフレットは全員に配るものではありません。①サロン見学に来た人、②専門学校の就職担当と学生、③面接に来た人の3場面で渡すと決めると、部数も内容も決まります。求人媒体やSNSで広く見せる役割は、ウェブの採用ページに任せます。

採用ページの構成は採用サイトの作り方、見学の受け入れ方はサロン見学の受け入れ方、新卒採用の進め方は美容室の新卒採用で扱っています。

8ページの構成と、各ページに載せるもの

ページ 内容 写真 抜けると起きること
表紙 店名・ロゴ・一言(誰に向けた店か) 店内かスタッフの自然な1枚 手に取られない
P2 店の紹介 客層・メニューの特徴・店の考え方(理念)を3〜5文で 施術風景 どんな店か分からず、比較で落ちる
P3 働く人 スタッフ2〜3人の写真と、入社の経緯・いまの仕事(本人の言葉) 個人写真 「人」が見えず、不安が残る
P4 デビューまでの道筋 入社から何か月で何ができるか、練習の時間帯と手当、試験の内容 練習風景 新卒・アシスタントが応募しない
P5 1日の流れ 出勤から退勤までの時間割(実際のもの) 労働時間の不安が解消されない
P6 給与と休み 初任給の内訳、1年目・3年目・スタイリストの月収例、休日数、社会保険 保護者・先生が納得しない
P7 よくある質問 練習・ノルマ・店販・転勤・寮の有無など、見学で毎回聞かれる質問 面接前の不安で辞退が出る
裏表紙 連絡先・LINEのQRコード・採用ページのURL・見学の申込方法 地図 次の行動につながらない

8ページのうち、保護者と学校の先生が読むのはP4・P5・P6です。この3ページの数字が実測に基づいていれば、パンフレットは信頼の材料になります。

載せる数字と、載せない数字

載せてよい 根拠 載せない・注意 理由
初任給の内訳(基本給・手当) 給与規程 「月収◯万円可能」の上限だけ 誤解を招く表示になる場合がある
実在するスタッフの月収例(同意を得て匿名化) 給与台帳 他店や業界の平均 自店の根拠がない
年間休日数・平均残業時間(実測) 勤怠記録 「残業ほぼなし」等の定性的な表現 実測と違えば信用を失う
デビューまでの平均月数(実績) 過去のスタッフの記録 「最短◯か月」だけ 例外を標準に見せない
産休・育休の取得人数(実績) 人事記録 制度が「ある」だけの記載 実績のない制度は根拠にならない

採用パンフレットも、職業安定法に基づく募集情報の的確な表示の対象になります。求人票・採用サイト・パンフレットの数字は完全に一致させ、実測できない数字は載せないでください。印刷物は修正に費用がかかるため、変わりやすい数字(給与の改定など)は差し込みの1枚にする方法があります。

美容室 採用 パンフレット|美容室での施術の様子

VAULTA|美容室専門のLINE公式サポート

美容室特化型のLINE公式、
無料でつくれます。

集客・リピート・求人のヒントをLINEで配信。美容室に特化した公式アカウントを無料で作成・運用サポートします。

無料でLINE公式を作成する

友だち追加だけ。相談・作成は無料です。

費用と印刷部数の目安

数字はすべて仮の設定で、印刷会社やデザインの依頼先で変わります。

作り方 デザイン費 印刷費(A4・8ページ・100部) 合計の目安 向く店
自作(無料のデザインツール)+ネット印刷 0円 1〜2万円程度 1〜2万円 年に1〜2人の採用。まず作りたい店
フリーランスのデザイナーに依頼+ネット印刷 5〜15万円程度 1〜2万円程度 6〜17万円 写真とレイアウトを整えたい店
制作会社(撮影込み) 20〜50万円程度 2〜4万円程度 22〜54万円 複数店舗、新卒を毎年採る店

部数は、年間の見学者数+学校訪問先の数×10部+面接予定数で見積もります。見学20人・学校3校・面接10人なら60部で、予備を含めて100部が目安です。一度に大量に刷ると数字の改定で使えなくなるため、100部単位で刷り直すほうが無駄が出にくいです。

作り方の手順(4ステップ)

  1. 採用サイトの原稿と写真を流用する

    採用ページがあれば、スタッフ紹介・給与の実例・よくある質問はそのまま使えます。パンフレットのために新しく書く原稿は、P2の店の紹介とP5の1日の流れだけで足りる場合があります。

  2. P4・P5・P6の数字を勤怠記録と給与台帳で確認する

    ここが唯一、時間をかける工程です。デビューまでの月数、年間休日、残業時間、月収例を実測で出し、求人票の数字と一致させます。

  3. A4を8ページに割り付け、写真を店内で撮る

    写真は明るい時間帯の店内で、施術・練習・スタッフの3種類を撮ります。ストック写真は使いません。無料のデザインツールのテンプレートで割り付け、PDFで書き出します。

  4. 10部だけ試し刷りし、スタッフと1人の応募者候補に読んでもらう

    「分からない」「知りたいことが書いていない」と言われた箇所を直してから、本刷りします。

配った後に見る3つのこと

  1. 見学者の応募率:パンフレットを渡した見学者のうち、応募に進んだ割合。渡す前の月と比べます。
  2. 面接での質問の変化:P7に書いた質問が面接で減っているか。減っていれば読まれています。
  3. 学校からの反応:就職担当の先生から「保護者に見せた」「学生に渡した」の声があるか。次回の訪問で聞きます。

数字は仮の設定ですが、見学者10人中の応募が3人から5人に増えれば、応募率は30%から50%です。この差が出ないなら、内容ではなく見学の受け入れ方や条件が原因の可能性があり、パンフレットを直しても変わりません。人手不足の原因の切り分けは美容師不足の原因と対策を参照してください。

出典:厚生労働省「職業安定法」(第5条の4 募集情報等の的確な表示)および指針、厚生労働省「労働基準法」(労働条件の明示)。記事内の費用・部数・割合はすべて自分で置いた前提による試算で、印刷やデザインの料金は依頼先の最新の案内を確認してください。

学校訪問でパンフレットをどう使うか

専門学校の就職担当は、多くの店の資料を受け取ります。「先生が学生に説明しやすい資料」になっているかが、選ばれるかどうかを分けます。数字は仮の設定ですが、1校に10〜20部を渡し、先生用に1部を別に用意すると、学生への配布が進みやすい傾向があります。

  1. 訪問前に先生の関心を確認する:初任給・休日・デビューまでの期間・寮の有無など、その学校の学生がよく聞く項目を先に聞き、該当ページに付箋を貼って渡します。
  2. パンフレットと求人票を一緒に渡す:学校には所定の求人票の様式があります。パンフレットだけでは掲示できないため、求人票と数字を揃えて同時に出します。
  3. 見学の申込方法を裏表紙で完結させる:学生が先生を介さずにLINEから見学を申し込める導線を置くと、申込みまでの日数が短くなる場合があります。

よくある失敗3つ

  1. デザインに費用をかけ、数字が抽象的:きれいな冊子でも「月収例」「年間休日」「デビューまでの月数」がないと、保護者と先生の判断材料になりません。
  2. 大量に刷って、給与改定で使えなくなる:変わる数字は差し込みにし、本体は100部単位で刷ります。
  3. 渡した後に何も聞かない:見学者の応募率と、面接での質問の変化を記録しないと、直す場所が分かりません。

作る前のチェックリスト

採用パンフレットを作る前に、次の5つを確認してください。

  • 渡す場面(見学・学校訪問・面接)と、年間の部数を決めた
  • P4・P5・P6の数字を勤怠記録と給与台帳で確認し、求人票と一致させた
  • スタッフ紹介は本人の言葉で、掲載の同意を得た
  • 写真は自店で撮ったものだけを使う
  • 変わりやすい数字は差し込みの1枚に分けた

美容室の採用パンフレットは、見学と学校訪問の場で「働く実際」を手元に残す8ページです。数字を実測で固め、100部から始めてください。

美容室 採用 パンフレット|美容室の店内の様子

VAULTA|美容室専門のLINE公式サポート

美容室に特化したLINE公式、
無料でおつくりします。

予約・再来店・求人・販促まで、LINEひとつで。美容室の集客と経営に効く公式アカウントを、無料で作成します。

無料でLINE公式を作成する

友だち追加だけ。相談・作成は無料です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

美容室オーナー・経営者向けメディア「vaulta」編集部。集客・リピート・融資・求人・DX・独立の実務情報を、一次情報を確認のうえ発信。お金に関わる記事は中小企業診断士の監修を受けています。編集責任者:ISOYAMA。

コメント

コメントする

目次