美容室の経費で落とせるものは「事業のために使ったお金」が基本です。プライベートとの線引きを正しくすれば、無理なく節税につながります。
この記事では、美容室の経費で落とせるものと、判断の考え方を、実務の視点で分かりやすく解説します。
結論:美容室の経費は「事業に必要な支出か」で判断する
経費で落とせるかどうかは、事業のために使ったかで決まります。
国税庁は、必要経費を「収入を得るために直接要した費用」などと説明しています(出典:国税庁「タックスアンサー No.2210 必要経費の知識」)。
つまり、売上を得るために使ったお金は、経費になり得ます。
逆に、プライベートな支出は経費になりません。ここの線引きが、いちばん大切なポイントです。

経費を考えるときの3つの軸を整理します。
- 目的:その支出は事業のためか、私用か
- 証拠:領収書やレシートで記録を残しているか
- 按分:私用と兼ねる場合は事業割合で分ける
この3つを押さえると、迷わず経費を判断できるようになります。
経費を正しく計上すると、課税対象となる所得が下がります。結果として、税負担の軽減につながります。
ただし、私用まで経費にするのは認められません。正しく分けることが、安心して続けるコツです。
数字の管理が苦手でも、領収書を残す習慣から始めれば十分です。まず記録が第一歩です。
美容室で経費になりやすいもの
美容室では、さまざまな支出が経費になり得ます。
まず、材料費です。カラー剤やシャンプーなど、施術に使うものが該当します。
次に、家賃や光熱費。店舗の維持にかかる費用は、事業の経費になります。
さらに、広告費や消耗品も対象です。集客のチラシや、タオル・備品なども含まれます。
| 区分 | 経費になりやすい例 |
|---|---|
| 材料費 | カラー剤・パーマ液・シャンプー |
| 店舗費 | 家賃・水道光熱費・設備の修繕 |
| 集客・消耗品 | 広告費・タオル・受付の備品 |
| 研修・情報 | 技術講習・専門書・業界誌 |
※ 判断は個々の状況で異なります。詳しくは税理士や税務署に確認してください。
技術向上のための講習やセミナーも、事業に関わるものは経費になり得ます。
意外と見落としやすいのが、専門書や業界誌です。仕事に必要な情報収集も対象になります。
スタッフを雇っていれば、人件費も大きな経費です。給与や社会保険料などが含まれます。
お客様との打ち合わせや、取引先との会議にかかる費用も、事業に関わるものは対象になり得ます。
大切なのは、金額の大小ではなく事業との関わりです。売上につながる支出かどうかで考えます。
経営数字の見方は美容室経営の数字の見方もあわせてご覧ください。
経費を正しく管理する手順(3ステップ)
経費は、日々の記録で決まります。次の3ステップで整えます。
-
領収書を必ず残す
支払いのたびに領収書やレシートを保管します。記録がなければ、経費として示せません。
-
事業用と私用を分ける
できれば事業用の口座やカードを使います。混ざると、後で分けるのが大変になります。
-
按分が必要なものは割合を決める
自宅兼店舗の家賃などは、事業で使う割合で分けます。合理的な基準を決めておきます。

とくに大切なのが、事業用と私用を分けることです。ここが曖昧だと、判断に迷い続けます。
事業専用の口座やカードを使うと、お金の流れが明確になります。記帳の手間も、ぐっと減ります。
自宅の一部を店舗に使う場合などは、按分が必要です。使う面積や時間の割合で、合理的に分けます。
迷ったときは、専門家に相談するのが安心です。正しい処理が、長い経営を支えます。
確定申告と経費の詳細は美容室の確定申告と経費・節税が参考になります。
VAULTA|美容室専門のLINE公式サポート
美容室特化型のLINE公式、
無料でつくれます。
集客・リピート・求人のヒントをLINEで配信。美容室に特化した公式アカウントを無料で作成・運用サポートします。
友だち追加だけ。相談・作成は無料です。
判断に迷いやすいもの
経費には、判断に迷う支出もあります。
たとえば、洋服や美容にかかる費用。仕事用と私用の区別が難しいものです。
迷ったときの確認ポイント
- その支出は売上につながっているか
- 私用と兼ねていないか
- 説明できる根拠があるか
- 領収書など記録が残っているか
大切なのは、「事業に必要と説明できるか」という視点です。根拠を持てるかが、判断の分かれ目です。
私用と兼ねるものは、事業で使う割合だけを経費にします。全額を計上するのは避けましょう。
迷ったら、無理に経費にしないのも一つの判断です。あとで説明できないものは、リスクになります。
不安なときは、税理士や税務署に確認します。正確な判断が、安心につながります。
やってはいけない経費の考え方
注意:私的な支出を経費に含めるのは認められません。効果や節税額を保証する表現、根拠のない最上級表現も景品表示法の観点で控えましょう。経費の判断は個別事情で異なるため、専門家に確認してください。
売上に関係のない私的な出費を経費にするのは避けましょう。あとで説明できなければ、問題になります。
領収書を残さないのも危険です。記録がなければ、経費として認めてもらいにくくなります。
私用と事業を混同するのも要注意です。口座やカードを分けて、流れを明確にします。
節税を意識しすぎて、無理な計上をするのも禁物です。正しく分けることが、結局は安心につながります。
判断に迷うものを自己流で決めるのも避けたい点です。専門家に確認する習慣が、リスクを減らします。
よくある質問
Q. 自宅兼店舗の家賃は経費になりますか?
事業で使う割合分は経費になり得ます。面積などで按分し、合理的な基準で分けましょう。判断に迷えば専門家に相談を。
Q. 仕事用の洋服は経費にできますか?
私用と区別が難しいため、判断が分かれます。事業専用と説明できるかがポイントです。迷えば税務署に確認しましょう。
Q. 領収書がない支出はどうすれば?
記録がないと経費として示しにくくなります。出金の記録やメモを残す習慣をつけましょう。まずは領収書の保管からです。
Q. 経費管理は自分でできますか?
できますが、事業用と私用を分けることが要になります。不安な場合は、税理士に相談すると安心です。
Q. 少額の支出も記録すべき?
はい。小さな支出も積み重なれば大きな額になります。日々こまめに残す習慣が、正しい経費計上につながります。

次の一手
まずは事業で使ったお金の領収書を、1か所にまとめて保管することから始めましょう。記録が、正しい経費計上の土台になります。
経費は、「事業に必要か」という視点で判断します。私用と正しく分ければ、無理なく節税につながります。
完璧を目指さず、まず記録から。続けるうちに、判断の感覚が身についていきます。迷ったら専門家に相談し、着実に整えていきましょう。
経費を正しく把握すると、お金の流れが見えてきます。それは、経営判断を助ける大切な材料にもなります。無理なく続けられる形で、習慣にしていきましょう。
利益の残し方は一人美容室の年収と利益の残し方もあわせてご覧ください。
VAULTA|美容室専門のLINE公式サポート
美容室に特化したLINE公式、
無料でおつくりします。
予約・再来店・求人・販促まで、LINEひとつで。美容室の集客と経営に効く公式アカウントを、無料で作成します。
友だち追加だけ。相談・作成は無料です。
コメント