美容学校(美容専門学校)に求人を出す方法|学校求人の時期・求人票の書き方・学校訪問と説明会の進め方

美容学校(美容専門学校)への求人は、就職担当に連絡して学校指定の求人票を出し、学校訪問・説明会・見学で学生と接点を作るのが基本です。2年制の学生は1年次から見学などが始まることが多く、卒業の1年半前(1年次の秋)に準備を始めるのが目安です。

学校求人の出し方、学年・月別の時期カレンダー、学校と学生が求人票で見る項目、学校訪問のチェックリスト、説明会・見学会の進め方、内定後のフォローまでを、店側の手順として整理します(2026年10月時点の情報です)。

目次

結論:美容学校に求人を出す流れの早見表

美容学校への求人は、学校選び、就職担当への連絡、求人票の提出、学校訪問、説明会・見学、選考・内定、内定後のフォローの7段階で進みます。求人票を出すだけではほかの店の求人に埋もれやすいため、学校訪問と見学で接点を重ねることが大切です。

段階 やること 時期の目安(2年制・3月卒業) 押さえる点
① 学校を選ぶ 通える範囲の学校や、卒業生が働いている学校から2〜3校を選ぶ 1年次の夏〜秋 求人受付の時期と様式は学校ごとに違う
② 就職担当に連絡する 求人受付の時期、求人票の様式、見学・選考のルールを聞く 1年次の秋 授業や学校行事の時期を避けて連絡する
③ 求人票を出す 学校指定の求人票を郵送・持参するか、学校のWeb求人システムに登録する 学校が定める受付開始の後 職安法で明示が必要な労働条件をすべて書く
④ 学校を訪問する 求人票とパンフレットを持参し、先生に店の特徴を伝える 求人票の提出の前後 事前に予約し、15〜30分程度で終える
⑤ 説明会・見学 校内のサロン説明会に参加し、サロン見学を受け入れる 1年次の冬〜2年次の夏 学生へのセクハラ防止措置が2026年10月から義務
⑥ 選考・内定 面接や技術の確認をし、内定を出して労働条件を書面で示す 学校のルールに沿う(多くは2年次) 授業時間を避け、他店の選考辞退を迫らない
⑦ 内定後のフォロー 連絡のルール、国家試験と免許申請の段取り、入社手続き 内定〜4月の入社 内定取消しはハローワークと学校へ事前に通知

表の時期は、2年制の昼間課程で3月卒業・4月入社の場合の目安です。求人受付や見学・選考の開始時期は学校ごとに決まっているため、最初の連絡で確認します。新卒採用全体の考え方は美容室の新卒採用の方法で整理しています。

学校求人はどう出すか — 求人票の送付・登録から学生の応募まで

学校求人とは、学校に求人票を提出し、就職担当(キャリアセンターなど)を通じて卒業予定の学生に求人を案内してもらう採用方法です。出し方は学校ごとに決まっていて、学校指定の求人票を郵送・持参するか、学校のWeb求人システムに登録するのが一般的です。

美容学校の学生に求人を届ける経路は、主に次の3つです。学生がふだん目にするのは学校に届いた求人なので、まず学校への直接の提出を固め、ほかの経路は補助として使います。

  1. 学校に直接出す:学生が校内の求人掲示や学校のWeb求人システムで目にする、基本の経路です。様式と受付の時期は学校ごとに違います。
  2. 学校の就職イベント・校友会:校内のサロン説明会や合同説明会に参加したり、学校と提携する店の会(校友会など)に加わったりします。学生と直接話せる一方、参加費や会費がかかる場合があります。
  3. ハローワークの大卒等求人:大学・短大・高専・専修学校(専門学校)などの卒業予定者を対象にした求人で、店の所在地を管轄するハローワークに無料で申し込めます。卒業前年の2月1日以降に受付、4月1日以降に公開という日程で扱われます。

学校に直接出すときは、就職担当に受付の時期、様式(紙かWebか)、添付してほしい資料を確認してから求人票を作ります。ハローワークで受理された大卒等求人票の写しを添える方法もあります。受理されたら、学生に公開される時期と案内の方法も聞いておきます。

専門学校(専修学校)は、届出をすれば在校生や卒業生に無料で職業紹介ができ(職業安定法第33条の2)、届出をした学校は法律上の「職業紹介事業者」になります(同法第4条第10項)。職業紹介事業者は求人を原則としてすべて受理しますが、法令に違反する求人、労働条件が著しく不適当な求人、労働条件を明示していない求人などは受理しないことができます(同法第5条の6)。

新卒を対象にした求人では、職場情報(青少年雇用情報)の扱いも決まっています。学校を通して求人を出すときは学校に、自店で直接募集するときは学生に職場情報を提供するよう努め、学校や学生から求められたら提供しなければなりません(青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)第13条・第14条)。

職場情報は、募集・採用の状況(直近3事業年度の新卒採用者数と離職者数など)、職業能力の開発・向上の取組(研修など)、職場への定着の取組(月平均の所定外労働時間、有給休暇の平均取得日数など)の3分類で、求められたら分類ごとに1つ以上を提供します(同法施行規則第3条〜第5条)。

美容学校の求人はいつ出すか — 学年・月別の時期カレンダー

2年制の昼間課程なら、1年次の秋に学校へ連絡し、1年次の冬から2年次の春にかけて求人票と見学の受け入れを整えるのが目安です。次の表は一般的な流れで、実際の求人受付・見学・選考の時期は各校の定めに従います。

時期 学生の主な動き 学校の主な動き 店がやること
1年次 4〜9月 入学し、基礎技術と座学を学ぶ 就職ガイダンスを始める学校もある 前年度の採用を振り返り、求人票の原案と職場情報を作る
1年次 10〜12月 業界研究を進め、サロン説明会に参加する 校内のサロン説明会や就職セミナー 就職担当に連絡して学校を訪問し、説明会への参加を申し込む
1年次 1〜3月 サロン見学を始める学生が出てくる 求人の受付を始める学校もある 求人票を出し、見学を受け入れる。ハローワークの大卒等求人は2月1日以降に受付
2年次 4〜6月 求人票を見て見学し、応募する 求人の公開、就職指導 見学と面接の日程を、学校のルールと授業に合わせて組む
2年次 7〜9月 選考を受け、内定が出始める 個別の就職指導 内定を出して労働条件を書面で示し、内定者への連絡ルールを決める
2年次 10〜12月 就職先が未定の学生は活動を続け、国家試験の練習が本格化する 国家試験の対策 追加の募集をし、内定者には学業を優先した連絡を続ける
2年次 1〜3月 国家試験(例年、実技2月・筆記3月上旬、合格発表3月下旬)を受け、卒業する 国家試験、卒業 連絡は最小限にし、入社手続きと免許申請の案内を準備する
入社(4月) 入社する — 免許の登録までは受付・清掃・練習を中心に始める

政府が経済団体などに出している就職・採用活動日程の要請(広報活動は3月1日以降、採用選考は6月1日以降、正式な内定は10月1日以降)は、大学・短大・高専などの卒業予定者を対象にしたものです。文部科学省の案内でも専修学校は対象として明記されておらず、美容学校の就職活動は学校ごとのルールで進みます。ただし、学業を妨げないという要請の趣旨は、美容学校の学生にもそのまま当てはまります。

美容師国家試験は年2回あり、3月に卒業する学生が受けるのは春の試験です。例年、実技試験が2月、筆記試験が3月上旬に行われ、合格発表は3月下旬です。2027年春の第55回試験の詳細は、公益財団法人理容師美容師試験研修センターが2026年10月30日に発表する予定です。

美容学校(都道府県知事が指定する美容師養成施設)には昼間・夜間・通信の3つの課程があり(美容師法第4条)、課程によって学生の状況が違います。

課程 修業期間 求人で考えること
昼間課程 2年 新卒採用の中心。3月卒業・4月入社を前提に、カレンダーどおりに動く
夜間課程 2年 昼間に働きながら通う学生もいる。卒業後の採用だけでなく、在学中の雇用も考えられる
通信課程 3年 美容室などで働きながら学ぶ学生がいる。在学中から雇用し、スクーリングの日程に合わせてシフトを組む方法がある

2026年10月時点で、今から何をするか

2027年3月に卒業する今の2年生は、学校によっては選考や内定がかなり進んでいる時期です。追加で募集するなら、就職担当に就職先が決まっていない学生がいるかを聞き、国家試験の練習が本格化する前に見学と面接を終えます。

2028年3月に卒業する今の1年生に向けては、今が学校への連絡と訪問を始める時期です。この冬のうちに各校の求人受付の時期と様式を確認し、求人票の原案を作っておけば、受付の開始に合わせて提出できます。

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求人票の書き方 — 学校と学生が見る項目

学校の求人票には、職業安定法で明示が必要な労働条件をすべて書いたうえで、練習の扱いやデビューまでの期間など学生が比べたい情報を足します。就職担当は法令どおりの表示になっているかを、学生は入社後の働き方と収入を見ています。

項目 学校(就職担当)が確認すること 学生が見ること 書き方の例
仕事の内容 業務の内容と、将来の変更の範囲が書かれているか 入社直後に何をするか、免許の登録までの仕事 「アシスタント業務。免許登録までは受付・清掃・練習。変更の範囲:店舗運営に関する業務全般」
就業場所 店舗の住所と、異動の可能性(変更の範囲) 通える場所か、他店への異動があるか 「〇〇店(〇〇市)。変更の範囲:会社の定める店舗(〇〇県内2店舗)」
賃金 基本給と手当の区別、固定残業代の表示、最低賃金を満たすか 初任給と手取り、昇給、歩合が付く時期 「基本給〇〇円、技術手当〇〇円。固定残業代なし。昇給年1回」
労働時間・休日 始業・終業の時刻、休憩、残業の有無、休日 年間休日、連休の取りやすさ、残業の実績 「9:30〜18:30(休憩60分)。年間休日〇〇日。月平均の残業〇時間」
練習・教育 店が指示する練習を労働時間として扱っているか 練習の時間帯、ウィッグ代の負担、カリキュラム 「店が指示する練習は労働時間として扱う。ウィッグは月〇体まで店が負担」
デビュー 実績に基づいた記載か 何年でスタイリストになれるか 「過去3年のデビューまでの期間:最短〇年〇か月、平均〇年〇か月」
社会保険 加入する保険の種類が書かれているか 健康保険と厚生年金に入れるか 「健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険」
試用期間 有無と期間、その間の条件の違い 試用期間中の給与 「試用期間3か月(期間中も労働条件の変更なし)」
職場情報 3つの分類の情報を出せるか 新卒の離職者数、有給休暇の取得日数 「直近3年の新卒採用〇人、うち離職〇人」
住まい 遠方の学生に案内できる情報があるか 寮や住宅手当、引越しの支援 「住宅手当 月〇万円」「寮あり(自己負担 月〇円)」

表のうち、仕事の内容、契約期間、試用期間、就業場所、労働時間・休憩・休日、賃金、社会保険、受動喫煙を防ぐ措置などは、求人の段階で明示が必要な事項です(職業安定法第5条の3、同法施行規則第4条の2)。2024年4月からは、仕事の内容と就業場所の「変更の範囲」も加わりました。学校の様式に欄がない場合は、備考欄などに書きます。

パンフレットや採用ページなど店が学生に直接示す募集情報も、虚偽や誤解を生む表示が禁じられ、正確で最新の内容に保つ義務があります(職業安定法第5条の4)。条件を変えたら、求人票・パンフレット・採用ページを同じ日に直します。求人票全体の書き方は応募が来る美容師求人票の書き方も参考になります。

固定残業代(みなし残業代)を払う場合は、固定残業代を除いた基本給の額、何時間分でいくらかの計算方法、超えた分を追加で払う旨の3点を求人票に書きます(若者雇用促進法に基づく指針)。「月給22万円(固定残業代含む)」のような書き方では、基本給と残業代の内訳が分かりません。設定の仕方は固定残業代の正しい設定で解説しています。

試算 — 初任給が最低賃金を下回っていないか(仮の設定)

東京都の店で、1日8時間・年間休日105日、初任給を月給21万円(固定残業代なし、通勤手当は別に支給)とします。年間の所定労働時間は(365日−105日)×8時間=2,080時間、月平均は約173.3時間です。210,000円÷173.3時間で時給換算は約1,211円となり、東京都の最低賃金1,280円(2026年10月1日発効)を下回ります。

同じ条件で最低賃金を満たすには、月給22万1,867円以上が必要です(1,280円×2,080時間÷12か月)。最低賃金は毎年10月前後に改定されるため、2028年4月入社向けの求人票は2027年度の改定額で見直します。数字は自分で置いた前提による試算で、通勤手当・家族手当・精皆勤手当などは除いて判定します(最低賃金法第4条第3項、同法施行規則第1条)。

学校訪問はどう進めるか — アポの取り方・当日の流れ・チェックリスト

学校訪問は、就職担当に連絡して日時を決め、15〜30分ほどで求人票と資料を渡し、学校のルールを聞いて帰るのが基本です。先生は多くの店と会うため、短い時間で店の特徴が伝わる準備をしておきます。

  1. 電話かメールで訪問の約束をする

    「〇年3月卒業予定の学生向けの求人について、ご挨拶と求人票をお持ちしたい」と目的を伝え、先生の都合のよい日時を聞きます。学校行事や国家試験の直前は避け、予約なしでは訪問しません。

  2. 渡す資料をそろえる

    求人票、採用パンフレット(学生用と先生用)、職場情報をまとめた1枚、名刺を用意します。数字は求人票とパンフレットで一致させます。

  3. 当日は店の特徴を3点に絞って話す

    教育の進め方、デビューまでの実績、休日や練習の扱いなど、ほかの店と違う点を数字とともに伝えます。その学校の卒業生が働いていれば、本人の了解を得たうえで近況を伝えると、先生が学生に紹介しやすくなります。

  4. 学校のルールを聞く

    求人受付と公開の時期、見学や選考を始めてよい時期、学生への案内方法、同時に応募できる店の数の決まりの有無、学校行事と国家試験の日程を確認します。

  5. 当日中にお礼を送る

    お礼のメールと、約束した資料を送ります。求人票の内容を変えたときは、そのつど学校に知らせます。

学校で渡すパンフレットの作り方と渡し方は採用パンフレットの作り方で解説しています。訪問の前には、次のチェックリストで準備を確かめてください。

学校訪問の前に、次の9項目を確認してください。

  • 学校の求人受付の時期と、求人票の様式(紙かWebか)を確認した
  • 求人票・パンフレット・採用ページの数字(初任給・休日・練習・デビュー)が一致している
  • 固定残業代がある場合は、基本給・時間数と金額・超過分の支払いの3点を書いた
  • 仕事の内容と就業場所の「変更の範囲」を書いた
  • 職場情報を3つの分類すべてで出せるよう集計した
  • 持参物(求人票、学生用と先生用のパンフレット、職場情報の1枚、名刺)をそろえた
  • その学校の卒業生が在籍していれば、本人の了解を得て近況を話せるようにした
  • 学校に聞くこと(見学・選考の時期、案内の方法、応募の決まり、行事日程)をメモした
  • 学生との連絡窓口(店の電話・メール・LINE公式アカウント)を決め、スタッフ個人の連絡先を使わないようにした

校内説明会・サロン見学会・インターンシップはどう進めるか

説明会では給与の内訳、練習の扱い、デビューまでの期間を数字で示し、見学やインターンシップでは店のふだんの様子を見せることに絞ります。学生は免許を受ける前なので、お客様への施術(シャンプーやブローを含む)はさせられません(美容師法第6条)。

形式 内容 店の準備 注意点
校内のサロン説明会 学校の教室などで、学生に店を紹介する 給与・練習・デビューの数字を入れた資料。学生と年の近い若手スタッフも話す 持ち時間と学校の進行に従う。連絡先の交換は学校の案内に沿う
合同説明会 複数の店がブースを出し、学生が回る ブースの掲示物と、見学を申し込む方法(QRコードなど) 出展料がかかる場合がある。伝える要点を3つに絞る
サロン見学 営業中の店を見てもらい、質問に答える 見学の流れ、案内役、質問への回答集 見学を選考に使うなら事前に伝える。お客様が写る撮影はさせない
インターンシップ・1日体験 店の仕事の一部を体験してもらう 体験の内容と担当者、けがに備えた保険の確認 施術はできない。業務を指示して行わせると、労働者として賃金が必要になる場合がある

インターンシップや1日体験は、見学や体験が中心で店から業務の指示を受けない内容なら、学生は労働者に当たらないとされています。店の利益になる作業を指示して行わせれば労働者と判断され、賃金の支払いが必要になる場合があります(平成9年9月18日基発第636号)。体験の内容は事前に決め、学校とも共有します。

2026年10月1日から、応募者や説明会・見学に参加する学生など「求職者等」へのセクシュアルハラスメントを防ぐ措置が、すべての事業主の義務になりました(男女雇用機会均等法、令和7年法律第63号による改正)。店の方針を決めてスタッフに伝え、相談の窓口を決めておくことが必要です。学生との連絡は店の電話・メール・LINE公式アカウントに限り、スタッフ個人のSNSやLINEを使わないルールにしておくと、トラブルを防げます。

見学で学生から聞かれやすい質問と、数字を使った回答例はサロン見学で聞かれる質問と答え方にまとめています。

内定後のフォローは何をするか — 労働条件の明示から国家試験・入社まで

内定後は、労働条件を書面で示し、学業と国家試験を優先した連絡のルールを決め、合格後すぐに免許を申請できるよう段取りを伝えます。内定から入社までは半年以上あくことが多いため、連絡の時期と内容をあらかじめ決めておきます。

  1. 内定通知と一緒に労働条件を書面で示す

    内定は、入社日から働き始める労働契約が成立したものと考えられています。内定通知と一緒に労働条件通知書を渡し、求人票から変える条件があれば、変更点が分かるように示します(労働基準法第15条、職業安定法第5条の3第3項)。

  2. 連絡のルールを決める

    連絡は月1回程度とし、授業や国家試験の練習を妨げない時間帯に送ります。内定者向けの集まりや練習会は任意参加にし、ほかの店の選考を辞退するよう迫ることはしません。

  3. 国家試験と免許申請の段取りを伝える

    合格発表(例年3月下旬)の後に免許を申請し、美容師名簿に登録されるまでは施術ができません。免許証は受付から概ね2〜4週間で届くため、入社直後は受付・清掃・練習を中心にした計画を立てておきます。手続きの詳細は美容師免許の登録・書換え・再交付で整理しています。

  4. 入社手続きを3月中に準備する

    雇用保険・社会保険の加入手続き、給与の振込口座、制服や道具の準備、入社初日の予定を、卒業前に本人と確認します。

内定の取消しは、内定の時点で知ることができなかった事情があり、取り消すことが客観的に合理的で社会通念上相当と認められる場合に限られるとされています(最高裁昭和54年7月20日判決)。取り消すときや内定期間を延長するときは、事前にハローワークと学校に通知する義務があり(職業安定法施行規則第35条第2項)、学生に責任のない取消しは、一定の場合に企業名が公表されます(同規則第17条の4)。

よくある質問

美容学校に求人を出すのに費用はかかりますか?

学校に求人票を出すこと自体は、費用がかからないのが一般的です。ハローワークの大卒等求人も無料ですが、合同説明会の出展料や校友会の会費、学生向けの求人サイトは有料の場合があります。

スタッフが数人の小さな美容室でも、美容学校に求人を出せますか?

出せます。学校が求人を受け付けるかは店の規模ではなく、労働条件の明示や法令を守っているかなどで判断されます。受付の条件は学校ごとに違うため、最初の連絡で確認してください。

通信課程の学生を雇い、働きながら免許を取ってもらうことはできますか?

できます。通信課程の修業期間は3年で、在学中も雇用できますが、免許を受けるまではお客様への施術はできず、受付・清掃・練習などの業務に限られます。スクーリングの日程に合わせたシフトの配慮も必要です。

内定を出した学生が国家試験に不合格だったら、内定を取り消せますか?

当然には取り消せません。内定の取消しは、内定時に知ることができなかった事情があり、客観的に合理的で社会通念上相当と認められる場合に限られるとされています。不合格の場合に入社後の業務や給与をどうするかを、内定通知書に書いておきます。

遠方の美容学校にも求人を出せますか?

出せます。遠方の学生にとっては寮や住宅手当、引越しの支援、見学・面接の交通費が判断材料になるため、求人票とパンフレットに具体的な条件を書きます。オンラインでの説明会や面談を用意すると、見学の前の接点を作れます。

出典:職業安定法第4条・第5条の3・第5条の4・第5条の6・第33条の2、職業安定法施行規則第4条の2・第17条の4・第35条、青少年の雇用の促進等に関する法律第13条・第14条、同法施行規則第3条〜第5条、美容師法第4条・第6条、労働基準法第15条、最低賃金法第4条、男女雇用機会均等法(令和7年法律第63号による改正、2026年10月1日施行)、内閣官房ほか「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」、理容師美容師試験研修センター「受験資格」「受験手続」、ハローワーク「大卒等求人の取扱い」(e-Gov法令検索「職業安定法」、厚生労働省「若者雇用促進法について」、内閣官房「就職・採用活動に関する要請」)。個別の判断は社会保険労務士か都道府県労働局・ハローワークに確認してください。

美容学校への求人は、学校ごとのルールを知ることから始まります。まず通える範囲の学校を2〜3校選んで就職担当に求人受付の時期と様式を問い合わせ、その答えを時期カレンダーに書き込んでください。

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この記事を書いた人

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