美容室のGoogleビジネスプロフィールは、business.google.com/add から看板どおりの店名・住所・業種を入れて登録します。Googleが指定する方法(動画の録画など)でオーナー確認を済ませると、検索とマップの店舗情報を自分で管理できます。つまずきやすいのは、店名に駅名やメニューを足す、看板が付く前に動画の確認に進む、すでに誰かが登録していた、の3つです。
この記事では、登録できる店の条件、登録前に決める入力内容、登録からオーナー確認までの手順と動画の撮り方、既存の登録・重複・停止への対応、開業前の登録時期と管理者の追加を整理します。

結論:登録は「看板どおりの店名」「1店舗に1つ」「看板と設備が整ってから確認」を守る
Googleビジネスプロフィールの登録とオーナー確認は無料です。手間がかかるのはオーナー確認で、店名・住所・看板の3つが一致していないと、確認が通らないか、後から停止される原因になります。
MEOの考え方と全体像は美容室のMEO対策入門、初期設定の項目と日々の運用はMEO対策完全ガイド、看板に出す店名そのものの決め方は美容室の屋号の決め方で扱っています。この記事は「登録とオーナー確認の手順」と、そこで起きるトラブルへの対応に絞ります。
Googleビジネスプロフィールとは:登録できる美容室の条件
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップに表示される店の情報(店名、住所、営業時間、写真、口コミなど)を、店が自分で管理するための無料のサービスです。登録して「オーナー確認」を済ませると、写真や投稿、口コミへの返信を含めて管理できるようになります。確認の前に編集できるのは、店名や住所など一部の項目だけです。
2026年9月時点のGoogleのガイドラインでは、登録できるのは営業時間中にお客様と直接やり取りする店です。住所を載せる場合は、その住所に店名の看板を常設していることが求められ、郵送先だけを借りるバーチャルオフィスや私書箱は使えません。美容室の形ごとの目安は次のとおりです。
- 路面店・ビルのテナント:登録できます。看板の店名と登録名を一致させ、住所は階数・部屋番号まで入れます。
- 自宅の一室を美容所として届け出た店:看板を常設できれば登録できます。自宅の住所が公開される点を先に家族と確認します。
- マンションの一室:管理規約で看板を出せるかで分かれます。表示が禁止されている建物では、条件を満たしにくくなります。
- シェアサロン・面貸しで働く美容師個人:看板や在席の条件が厳しく、個人では作れないことが多い働き方です。店のプロフィールと重ならないかを運営者に確認します。
- 出張・訪問だけで施術する:美容師法第7条で、美容所以外での施術は原則として禁止されています。例外は、病気などで来店できない方や、婚礼などの儀式の直前に行う場合など、政令と条例で定める場面に限られます。
自宅での開業の条件は自宅サロンで美容室を開業する方法で詳しく扱っています。どの形でも「1つの店に1つのプロフィール」が原則で、同じ店を2つ登録すると重複として扱われ、検索やマップに表示されなくなることがあります。
登録前に決める入力内容:店名・住所・業種・電話・ウェブサイト
入力を始める前に、次の項目をメモに書き出しておくと途中で止まりません。特に店名は、看板・予約サイト・領収書で使っている表記と1字まで同じにすることが大切です。
| 項目 | 入れ方 | 避ける例 |
|---|---|---|
| 店名 | 看板・名刺・予約サイトで一貫して使っている実際の名前だけ | 「ABC 表参道駅3分」「ABC|髪質改善・縮毛矯正」「ABC 24時間ネット予約」 |
| 店名の表記 | 英字かカタカナのどちらか一方 | 「ABC エービーシー」のような2言語の併記(看板が併記でも認められない) |
| 住所 | 番地・建物名・階数・部屋番号まで。部屋番号は[住所 2]に入れる | 「駅前ロータリー向かい」など目印だけの住所、URLやキーワードの追記 |
| 業種(カテゴリ) | 店の実態を最もよく表すものを、表示される候補から選ぶ | 集客したいキーワードに合わせた選択、店内の別の事業の業種 |
| 電話番号 | 店に直接つながる番号。携帯電話の番号も指定できる | 追加料金がかかる番号、別の場所につなぐための番号 |
| ウェブサイト | 自店のサイトのURLを「https://」から入れる | 別の店や、自店と無関係なページへ誘導するURL |
店名のルールはGoogleの「ビジネス情報のガイドライン」に例つきで示されています。キャッチフレーズ、営業時間、電話番号、サービスや商品の情報、所在地の説明を名前に入れることは認められず、違反するとプロフィールが停止されることがあります。
「/」や「@」などの記号を含む店名は、それが店名の一部であることを示す看板や名刺の提出を求められる場合があります。業種の細かい選び方や営業時間、サービスの設定は登録後にいつでも変えられるので、登録時点では店名・住所・業種・電話番号を正確に入れることを優先します。

登録からオーナー確認までの手順(5ステップ)
登録は、既存の登録がないかを調べてから始めるのが近道です。先に新しく作ってしまうと、後から重複を解消する手間が増えます。
-
店として使うGoogleアカウントを用意する
スタッフ個人のアカウントではなく、店のメールアドレスで作ったアカウントを使います。Gmail以外のアドレスでもGoogleアカウントは作れるので、退職や代替わりで管理できなくなる事態を防げます。
-
Googleマップで既存の登録がないか調べる
店名と住所で検索し、同じ住所に前の店や自店の古い登録がないかを見ます。見つかった場合は新しく作らず、後述の「すでに登録されている・重複・停止されたときの対応」に進みます。
-
business.google.com/add から情報を入力する
[Google にビジネス情報を追加]を選び、画面の案内に沿って店名・業種・住所・電話番号・ウェブサイトを入れます。入力の順番や画面の文言は変わることがあるため、表示に従って進めます。開業前なら、[プロフィールを編集]の[開業日]に年と月も入れます。開業日は1年先まで入力でき、オーナー確認が済むと開業日の90日前からGoogleに表示されます。
-
表示された方法でオーナー確認を行う
[オーナー確認を行う]から、表示された方法で進めます。電話・SMS、メール、動画の録画、ライブビデオ通話、ハガキなどがあり、どれを使えるかはGoogleが自動で決めるため、店側では選べません。
-
確認完了のメールを待ち、管理者を追加する
審査には5営業日ほどかかり、完了するとメールが届きます。その後、スタッフや外部の担当者を「管理者」として追加し、オーナー権限は店が持ち続けます。
動画の録画で確認するときの撮り方
動画の録画が表示された場合は、スマートフォンでビジネスプロフィールから直接撮影してアップロードします。Googleのヘルプでは、途切れずに撮った未編集の動画であること、長さが30秒以上であること、あらかじめ撮った動画を後からアップロードできないことが条件です。
| 撮る順番 | ヘルプで求められるもの | 美容室での撮り方の例 |
|---|---|---|
| 1. 場所 | 道路標識、建物の番号、周辺の店など、所在地が分かるもの | 最寄りの交差点の標識から歩き始め、建物の住居表示と隣の店の看板を映す |
| 2. 店の実在 | 店名が固定された看板や外観。プロフィールの名前と一致していること | 外看板やガラス面の店名を正面から映す。登録名と同じ表記が読めるように |
| 3. 運営していること | 従業員しか入れない場所や機材を使う様子 | 鍵で入口を開ける、レジやPOSを操作する、薬剤庫やバックヤードに入る |
口座番号などの機密情報、個人情報、他の人の顔は映してはいけません。美容室では、お客様の顔やカルテ、予約表の画面が映らないよう、開店前に撮るのが安全です。撮影の前に看板の照明を点け、入口の鍵とレジの電源を用意しておくと、途中で止まらずに1本で撮れます。
承認されなかった場合は、[問題を確認]から足りなかった要件を確かめ、最初の動画の内容に不足分を加えて撮り直します。ヘルプには、店名が外観に掲げられていない、周辺の様子が映っていない、といった理由が例として挙げられています。
ほかの確認方法が表示されたとき
- 電話・SMS:プロフィールの電話番号で受けたコードを入力します。自動音声の案内(IVR)ではコードを受け取れないため、店で直接出られる番号にしておきます。
- ライブビデオ通話:営業時間内だけ使えます。サポート担当者とつなぎ、周辺の目印、店名入りの設備、従業員だけが使う場所を順に見せます。
- ハガキ:コードは通常14日以内に届き、30日で期限が切れます。待つ間に店名・住所・業種を編集したり、新しいコードを請求したりすると、届いたコードが使えなくなります。
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すでに登録されている・重複・停止されたときの対応
開業前から、店がGoogleマップに載っていることがあります。お客様などの投稿で作られた場合や、前の店・以前の管理者が登録した場合です。新しいプロフィールを作り直さず、今あるものを引き継ぐのが原則です。
| 状況 | よくある原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 店は載っているが「ビジネス オーナーですか?」と表示される | 誰もオーナー確認をしていない | マップで店を選び「ビジネス オーナーですか?」→「管理を開始」から確認に進む |
| 「このビジネス プロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります」と表示される | 元スタッフ、制作会社、前のオーナーが確認済み | [アクセス権限をリクエスト]からフォームを送る。相手は3日以内に返信し、返信がなければ自分で申請できる場合がある |
| 居抜き物件で、前の店のプロフィールが残っている | 前の店が閉業の手続きをしていない | 名前を書き換えて使わない。マップの[情報の修正を提案]で前の店の閉業を報告し、自店は新しく登録する |
| 自分で同じ店を2つ作ってしまった | 登録のやり直し | 使っていない方を削除する。削除すると写真や管理者も消えるので、残す方を確かめてから |
| マップに同じ店が2つ表示される | 自動で作られた登録と自店の登録が並んでいる | マップで提案を送り統合を依頼する。口コミはまとまるが、口コミへの返信は消えることがある |
| プロフィールが停止された | 店名へのキーワード追加、看板のない住所など | 原因を直してから再審査請求ツールで申請する。新しいプロフィールは作らない |
停止に対する再審査請求では、店名と住所が一致する書類を添付できます。ヘルプでは事業登録証、営業許可証、納税証明書、事業用の公共料金の請求書が例に挙がっており、書類のフォームを開いたら60分以内に送る必要があります。審査には最長5営業日ほどかかり、決定が出る前に同じ内容を何度も送らないよう求められています。
美容室なら、保健所の検査確認を受けた書類や開業届の控え、店名義の電気料金の請求書などが候補になります。受け付けられるかどうかはGoogleの判断ですが、看板・書類・登録名の3つがそろっていないと、再審査でも説明が通りにくくなります。
開業前の登録スケジュール(仮の設定)と、管理者の追加
開業前でも登録はできますが、オーナー確認では看板や店内の設備を示す必要があるため、看板が付き、レジなどの設備が入ってから確認に進むのが確実です。開業日を入れておけば、確認後は開業日の90日前から表示され、開業するまでお客様が口コミや写真を投稿することはできません。
| 時期(12月1日開業の仮の設定) | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 9月2日以降 | 開業日の90日前にあたる日 | この日以降に確認が済めば、すぐに表示が始まる |
| 10月 | 店のGoogleアカウント作成、既存の登録の確認、入力内容のメモ | 居抜きなら、前の店の登録が残っていないかをここで調べる |
| 11月上旬 | 看板の設置、内装・設備の搬入 | 看板の店名を登録名と同じ表記にする |
| 11月上旬〜中旬 | 登録(開業日を入力)→オーナー確認 | 審査に5営業日ほど。却下に備えて2週間の余裕を見る |
| 11月下旬 | 写真・営業時間・サービスの入力、開業告知の投稿 | 新しい店が検索結果に出るまで最長1か月ほどかかることがある |
| 12月1日 | 開業 | 「最近開店したお店」の表示が90日間付く |
9月2日は12月1日から90日さかのぼった日です。開業の集客準備の全体は美容室開業の集客準備で扱っています。
オーナーと管理者の違い
- オーナー:情報の管理に加え、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除ができます。複数人を設定できます。
- メインのオーナー:オーナーのうち1人だけです。この権限を譲れるのは、メインのオーナー本人だけです。
- 管理者:店名・営業時間・写真・投稿・口コミへの返信など、ほとんどの操作ができます。ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません。
追加は、その他アイコンの[ビジネス プロフィールの設定]→[ユーザーとアクセス権]から行います。新しく追加された人は7日ほど、ほかのユーザーの削除やメインのオーナーの譲渡などができません。退職したスタッフは当日中に外します。アカウントとパスワードの整理は美容室の顧客データを守る方法を参照してください。
長期間ログインしていないオーナーは、事前の警告の後に権限を取り消されることがあります。月に1回はログインして、通知と「Googleによる変更」を確認する習慣をつけます。
つまずきやすい失敗と注意点
- 店名に駅名やメニューを足す:「表参道 美容室 ABC 髪質改善」のような名前は、ガイドライン違反として停止の理由になります。看板どおりに直してから再審査を請求します。
- 看板が付く前に動画の確認に進む:店名の看板が映らず承認されない、が起きやすい流れです。看板の設置後に撮ります。
- ハガキを待つ間に店名や住所を直す:届いたコードが使えなくなり、コードの請求からやり直しになるため、確認が長引きます。
- 確認コードを人に教える:Googleがコードを尋ねることはなく、管理者にも共有しないよう案内されています。
- 停止された後に新しいプロフィールを作る:同じ店の重複となり、状況が悪くなります。再審査請求で直します。
登録の代行や上位表示をうたう営業の電話を受けても、オーナー権限は渡さないでください。Googleのガイドラインでは、第三者は店の明示的な同意なく登録してはならず、求められたらオーナー権限を直ちに店へ譲ることとされています。オーナーは店、外部の担当者は管理者という形を崩さないことが、トラブルを防ぐ基本です。
美容室のGoogleビジネスプロフィール登録でよくある質問
- 登録やオーナー確認に費用はかかりますか?:かかりません。Googleのヘルプでも、ビジネスの追加と申請は無料と案内されています。代行業者に頼む場合の料金は、Googleに払うものではありません。
- 固定電話がなくても登録できますか?:できます。電話番号は携帯電話の番号も指定でき、メインの番号のほかに2件まで追加できます。番号を持つかどうかの判断は開業に固定電話は必要かを参照してください。
- オーナー確認の方法を選ぶことはできますか?:できません。方法は業種、公開されている情報、地域、営業時間などによってGoogleが決めます。複数の方法が表示されている場合は、別の方法を試せます。
- 自宅サロンで住所を非表示にできますか?:住所を表示しない設定は、お客様のもとへ出向く「非店舗型」のためのものです。来店したお客様に施術する美容室は、住所を表示し、看板を常設するのが前提です。
- オーナー確認の後に店名や住所を変えたらどうなりますか?:確認のやり直しを求められる場合があります。移転のときは新しく作らず、今のプロフィールの住所を更新します。告知の段取りは移転で失客を防ぐ告知手順で扱っています。
- 登録したのに検索に出てきません。どうすればよいですか?:まず、オーナー確認が完了しているか、停止の通知がメールで届いていないかを確かめます。そのうえで、新しい店が検索結果に表示されるまで最長で1か月ほど、編集が反映されるまで最長で3日ほどかかることがあるとヘルプに記載があるため、その期間は様子を見ます。
- スタッフ個人のGoogleアカウントで登録してしまいました。:店のアカウントをオーナーとして追加し、メインのオーナーを店のアカウントに譲ってから、スタッフのアカウントを外します。追加から7日ほどは譲渡ができないため、退職の予定がある場合は早めに進めます。
登録とオーナー確認のチェックリスト
- 店のメールアドレスで作ったGoogleアカウントで登録した
- Googleマップで、同じ住所に既存の登録がないか確かめた
- 店名を看板・予約サイト・領収書と1字まで同じにした
- 住所に建物名・階数・部屋番号まで入れた
- 開業前なら、開業日を入れてからオーナー確認に進んだ
- 動画は場所・看板・運営の順に、お客様が映らない時間に撮った
- 外部の担当者は管理者で追加し、オーナー権限は店が持っている

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」「Google ビジネス プロフィールを追加またはオーナー確認する」「Google でビジネスのオーナー確認を行う」「動画の録画でビジネスのオーナー確認を行う」「重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する」「ビジネス プロフィールのコンテンツとプロフィールの制限に対する再審査請求」「ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする」「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」「開業日を追加する」「ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン」、e-Gov法令検索「美容師法」「美容師法施行令」。2026年9月時点の情報で、画面の名称や手順、確認方法は変更されることがあります。スケジュールは仮の設定による例です。
美容室のGoogleビジネスプロフィールは、看板どおりの店名で1店舗に1つだけ登録し、看板と設備が整ってからオーナー確認に進み、オーナー権限は店が持ち続けることが要点です。まずはGoogleマップで、自店の住所に既存の登録がないかを確かめるところから始めてください。
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