美容室のホームページの作り方|自作ツールの判定表・作業時間の試算・ページ原稿の型と予約導線

美容室のホームページを自分で作るときは、更新の頻度とブログを書くかでホームページ作成サービスかWordPressかを決め、独自ドメインを店の名義で取り、トップ・メニューと料金・予約の3ページから公開して、スタイル・スタッフ・アクセスを足していきます。どのページからも1〜2タップで予約画面が開く導線と、税込の総額表示、Googleビジネスプロフィールへの新しいURLの登録を公開前にそろえれば、作業時間は写真と料金表の準備を含めて約20時間が目安です。

店の状況で決めるツールの判定表、作業時間の試算、そのまま使えるページ原稿の型、予約導線の作り方、自作でつまずく点を整理します。制作会社に頼む場合との費用の比較と、ホームページが必要かどうかの判断は別の記事で扱います(2026年10月時点の情報です)。

目次

結論:店の状況で決める作成ツールとページ数の判定表

更新がオーナー1人で月1〜2回なら作成サービス、ブログを月2本以上書く店や複数店舗・求人ページを持つ店はWordPressを選びます。ホームページ作成サービスとは、サーバーの契約なしに、用意されたひな形に文章と写真を入れてサイトを作れるサービスのことです。

店の状況 選ぶツール 最初に作るページ
更新は料金とお知らせだけで月1〜2回。作業はオーナー1人で週1時間以内 ホームページ作成サービス(独自ドメインが使えるプラン) トップ・メニューと料金・予約の3ページ
新規は予約サイトとInstagramで足りていて、公式の情報の置き場がほしい ホームページ作成サービス 3ページ+アクセス
ブログを月2本以上書き、地域名やメニュー名の検索から新規を集めたい WordPress(サーバーを借りて設置) 基本の6ページ+ブログ
2店舗以上、または求人ページで採用を続けたい WordPress 店舗ごとのアクセスとスタッフ、求人ページ
パソコンでの作業が苦手で、本体やプラグインの更新を管理できない ホームページ作成サービス 3ページから。足りない機能は予約システム側で補う

作成サービスはサービス側が更新と安全対策を行い、ひな形から大きく崩れにくい一方、別のサービスへ移すときは作り直しになりやすい特徴があります。WordPressは記事の分類や検索向けの設定がしやすく、データを書き出して移しやすい一方、本体・テーマ・プラグインの更新を自分で行います。どちらも試用期間や無料プランがあるサービスが多いため、本契約の前にスマホでの見え方と編集画面を試します。ホームページがそもそも必要かは美容室にホームページは必要かで整理しています。

自作にかかる時間はどのくらいか — 6ページで約20時間の試算

作業時間の大半はサイトの操作ではなく、写真の撮影と料金表・文章の準備です。次の前提で計算すると、6ページの公開までに約20時間かかります。定休日2日(各6時間)と営業後の1時間を9日に分ければ、1か月で終わる量です。

試算の前提(仮定):セット面4・スタイリスト3人、メニュー20品目、スタイル写真24枚(1人8枚)、オーナーが作業 計算式 時間
料金表の整理(税込の総額・所要時間・追加料金の条件) 20品目×6分 2時間
スタイル写真の撮影と選定(正面・横・後ろ) 24枚×15分 6時間
各ページの文章 6ページ×60分 6時間
ドメインの接続とページ作成 6ページ×45分+接続1時間 5.5時間
公開前の確認とテスト予約 1回 1時間
合計 — 20.5時間

費用の元が取れるかは「年間の費用(ツールの利用料+ドメイン代)÷新規の初回客単価」で、年に何人の新規予約があればよいかを出して判断します。仮に年間の費用が3万円なら、初回客単価8,500円で30,000÷8,500≒3.5、年4人のサイト経由の新規で回収できます。自作・テンプレート・制作会社の費用の比べ方は美容室のホームページ制作費用の考え方にまとめています。

ドメインとサイトの準備 — 名義と表示の安全を先に決める

ドメインは店名に近い文字列で、店またはオーナー本人の名義で取得します。制作を手伝った知人や業者の名義のままにすると、更新の連絡が届かずにサイトが表示されなくなったり、移転できなくなったりします。

  1. ドメイン名を決める

    店名のローマ字表記を基本に、短く、電話で伝えやすい綴りにします。「.jp」は日本国内に住所がある個人・法人が登録できます。

  2. 名義・メール・支払いを店にそろえる

    登録者のメールアドレスは退職や交代で使えなくならない店の共通アドレスにし、自動更新とカードの有効期限を管理します。

  3. 常時SSL(https)にしてツールにつなぐ

    予約や問い合わせのフォームを置くなら必須です。作成サービスやサーバーの案内に沿ってドメイン側の設定(ネームサーバーやDNS)を変え、反映を待ちます。

必要なページ構成と、そのまま使える原稿の型

美容室のサイトは「トップ」「メニューと料金」「スタイル」「スタッフ」「アクセス」「予約」の6ページが基本で、予約や問い合わせのフォームで個人情報を集めるならプライバシーポリシーを加えます。初めてのお客様が予約の前に確かめたいことに、この順で答えていきます。

ページ 載せる内容 作るときの基準
トップ 店の特徴を1文、代表的なスタイル写真、営業時間、予約ボタン 最初の画面で「どんな店か」と「予約の方法」が分かる
メニューと料金 メニュー名、税込の総額、所要時間、追加料金の条件 予約サイト・店頭の料金と1円単位で一致させる
スタイル 長さや悩み別の写真と、施術したメニュー 写真の下にそのメニューの予約リンクを置く
スタッフ 名前、得意な施術、経歴、指名料の有無 顔写真は本人の同意を取り、退職時の扱いを決めておく
アクセス 住所、地図、駅からの道順、駐車場、定休日 Googleビジネスプロフィールと表記をそろえる
予約 予約システム・LINE・電話の受付方法と時間、キャンセルの規定 受付の優先順位を決めて、その順に並べる

原稿の型と記入例(【】を店の情報に置き換えます)

  • トップの1文:【駅名】駅から徒歩【分】分、セット面【数】席の美容室です。【得意な施術】を中心に、仕上がりと所要時間をカウンセリングで先にお伝えします。
  • 料金の書き方:カット 5,500円(税込・約60分・シャンプーとブロー込み)/カラー 7,700円〜(税込・約90分・肩下の長さは+1,100円)のように、総額・時間・追加料金の条件を1行で書く(金額は記入例です)。
  • スタッフ紹介:【名前】/美容師歴【年数】年/得意な施術:【施術名】/指名料:【あり(金額)・なし】/ひとこと:【お客様に伝えたい考え方を1文】
  • 予約ページの冒頭:ご予約はネット予約が24時間受付で、いちばん確実です。LINEは【時間】まで、お電話は営業時間内に受け付けています。
  • キャンセルの規定:ご予約の変更・キャンセルは、前日の【時刻】までに予約ページかLINEからご連絡ください。

料金は税込の総額で表示します。表示のルールは美容室の料金表示のルールで、プライバシーポリシーに書く項目と例文は美容室のプライバシーポリシーの作り方で確認できます。店販品をサイトで販売する場合は、特定商取引法にもとづく表示のページも必要です。

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予約導線の作り方 — どのページからも1〜2タップで予約へ

予約ボタンは全ページに置き、スマホでは画面の下に固定して、押すと予約システムの受付画面が直接開くようにします。予約の手前でページを探し回らせると、その間に他の店へ移られます。

  1. 予約の入口の優先順位を決める:予約システム、LINE、電話のうち店がいちばん受けたい方法を最初に置き、ボタンの文言は「ネットで予約」「LINEで予約」「電話する」のように動作で書きます。
  2. メニューやスタイルから直接予約できるようにする:予約システムがメニュー別のURLを発行できる場合は、そのメニューの説明の下にリンクを置きます。
  3. 電話番号はタップで発信できるようにする:番号をリンクにし、受付できる時間帯を横に書きます。
  4. どこから予約されたかを分けて測る:サイトの予約ボタンのURLに、予約システムで流入元を区別できる設定やパラメータを付けます。

Googleマップ上にも予約ボタンを出す方法はGoogleマップに「予約」ボタンを出す方法で解説しています。サイトと地図で同じ予約先を使うと、空き枠の管理が1か所で済みます。

写真と文章の作り方 — 自店の写真と店の言葉で書く

写真は自店で撮ったスタイル・店内・スタッフの写真を使い、お客様やモデルが写るものは掲載の許可を取ります。他人の写真を無断で使えば著作権の侵害になり、素材写真を並べても店の違いは伝わりません。

スタイル写真は明るさと背景をそろえ、正面・横・後ろの3方向を用意します。撮り方と掲載許可の取り方は美容室のスタイル写真の撮り方で確認できます。画像には「肩上の長さのボブ、暗めのアッシュカラー」のように写真の内容を説明する代替テキストを入れます。文章で「髪が生まれ変わる」「必ず治る」のように効果を言い切る表現は、薬機法や景品表示法の問題になることがあるため、生成AIで下書きを作る場合も公開前に人が確認します。

公開したら最初にやること — 地図・検索・SNSのURLを差し替える

公開したら、GoogleビジネスプロフィールのウェブサイトのURLと予約リンクを新しいサイトに変え、Google Search Consoleにサイトを登録します。地図で店を見つけた人がサイトに進み、検索エンジンにもサイトの存在が早く伝わります。

  1. Googleビジネスプロフィールを更新する

    ウェブサイトの欄にトップページのURLを、予約リンクの欄に予約ページのURLを入れ、店名・住所・電話番号をサイトと同じ表記にします。

  2. Google Search Consoleに登録する

    サイトの所有者であることを確認し、サイトマップのURLを送信します。作成サービスやWordPressの多くはサイトマップを自動で作ります。

  3. SNSと予約サイトのリンクを差し替える

    Instagramのプロフィール、LINE公式アカウント、予約サイトの店舗情報にあるURLを新しいサイトに変えます。

  4. 1か月後に「表示→予約」の数を確かめる

    Search Consoleで表示された検索語を、予約システムでサイト経由の予約数を見て、「サイト経由の予約数÷サイトの訪問数」が低いページから予約ボタンの位置と料金の書き方を直します。

料金・メニューは変更日の前に、営業時間・休業日は決まった日に、スタッフは入退社のたびに、予約システム・予約サイト・Googleビジネスプロフィールとあわせて直します。担当者と頻度を公開前に決めておきます。

自作でつまずく6つの点 — 公開してから気づく落とし穴

自作のサイトで起きる問題の多くは、デザインではなく名義・設定・食い違いです。公開前に次の6点を防いでおきます。

  1. WordPressが検索エンジンに登録されない設定のまま:作成中にオンにした「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」が残ると、検索に出ません。公開の当日に設定画面で外れているかを確かめます。
  2. 古いサイトやブログを消して新しいURLに移る:古いURLを消すと、検索からの流入とブックマークが途切れます。Googleは古いURLから新しいURLへの301などの恒久的なリダイレクトを、一般的に1年以上保つよう案内しています。
  3. 料金がサイト・予約サイト・店頭で違う:値上げの際に1か所だけ直し忘れると、会計時のトラブルになります。料金を変えるときは、直す場所の一覧を作ってから一度に変えます。
  4. 予約ボタンの先が予約システムのログイン画面や店舗一覧:お客様の画面で、押した直後に日時を選べるかをテスト予約で確かめ、確かめた予約は取り消します。
  5. 写真が重くてスマホで表示が遅い:カメラの元画像をそのまま載せると読み込みに時間がかかります。横幅を表示に必要な大きさに縮め、圧縮してから載せます。
  6. 退職したスタッフの写真と名前が残る:退職日にサイト・予約システム・SNSから外す手順を決め、スタッフの同意書に掲載の終了時期を書いておきます。

公開する前に、次の10項目を確認してください。

  • ドメインの登録者とメールアドレスが店(オーナー)になっている
  • すべてのページがhttpsで表示される
  • スマホで全ページを開き、文字の大きさと画像の表示を確かめた
  • 料金が税込の総額で、店頭・予約サイトと一致している
  • 予約ボタンを押すと日時を選べる画面が開き、テスト予約を取り消せた
  • 電話番号をタップすると発信画面になる
  • 住所・営業時間・定休日がGoogleビジネスプロフィールと一致している
  • 写真に写る人の掲載許可を取り、他人の写真を使っていない
  • 予約・問い合わせフォームがある場合はプライバシーポリシーを置いた
  • WordPressの「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていない

よくある質問

美容室のホームページは無料で作れますか?

無料プランのあるホームページ作成サービスなら作れますが、独自ドメインが使えない、広告が表示されるなどの制限があることが多いです。店名で長く使うサイトなら、独自ドメインが使える有料プランかWordPressを選びます。

ホームページ作成サービスとWordPressはどちらがよいですか?

更新をオーナー1人が月1〜2回行う程度ならホームページ作成サービス、ブログを月2本以上書いて検索から集客したい場合や、複数店舗・求人ページを持つ場合はWordPressが向いています。WordPressは本体やプラグインの更新を自分で行う必要があります。

自作のホームページを作るのにどのくらい時間がかかりますか?

メニュー20品目・スタイル写真24枚・6ページの店で試算すると、約20時間です。大半は写真の撮影と料金表・文章の準備なので、この2つを先にそろえてから作り始めます。トップ・料金・予約の3ページから公開し、残りを足していく方法もあります。

Instagramがあればホームページはいらないのではないですか?

Instagramは新しい投稿が流れていくため、料金表やアクセス、キャンセルの規定など、変わらない情報を探しにくい面があります。ホームページにはこうした基本情報と予約の入口をまとめ、Instagramから誘導する形にすると役割が分かれます。

ホームページに載せる料金は税抜でもよいですか?

消費者向けの料金は、消費税を含めた総額で表示することが義務づけられています。税抜価格を併記する場合も、総額が分かるように表示します。

出典:消費税法第63条(総額表示)、個人情報の保護に関する法律(e-Gov法令検索「個人情報保護法」)、特定商取引に関する法律、著作権法、Google 検索セントラル「URL の変更を伴うサイト移転」、Google「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)「汎用JPドメイン名」の登録資格。試算は前提を置いた概算です。各ツールの料金と機能は変わるため、公式サイトで最新の条件を確認してください。

まずは判定表でツールを決め、料金表とスタイル写真をそろえてから、トップ・メニューと料金・予約の3ページで公開することから始めてください。公開後に検索からの予約を増やすための記事の書き方やページの増やし方は、美容室のSEO対策とホームページ集客で解説しています。

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この記事を書いた人

VAULTA編集部は、美容室・美容師向けに集客、リピート率向上、LINE公式活用、MEO対策、独立・開業、資金調達に関する実践的な情報を発信しています。

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