美容室のGoogleビジネスプロフィールが停止されたら|原因の判定表・違反になる店名・再審査請求の書類と説明文例

美容室のGoogleビジネスプロフィールが停止されたら、新しいプロフィールを作り直さず、ガイドラインに反している箇所(店名への地名・メニュー名・英語とカタカナの併記、看板と違う住所、同じ店の重複など)を直してから、再審査請求ツールで店名と住所が一致する証拠書類を添えて申し立てます。再審査請求は同じ判定に1回しか送れず、証拠書類は送信から60分以内にアップロードし、結果が出るまで最長5営業日かかることがあるため、原因の修正と書類の準備を先に済ませるのが通すための順番です。

表示と直前の操作から原因と窓口を決める判定表、美容室の店名で違反になりやすい表記、証拠書類の選び方と説明文の例、停止中に失う予約の試算、申し立てでつまずく点を、Googleの公式ヘルプにもとづいて整理します(2026年10月時点の情報です。画面の表示や手順は変わることがあります)。

目次

結論:表示と直前の操作から、原因と申し立て先を決める判定表

停止の直前に何を変えたか、検索でどう表示されるかで、原因と申し立て先はほぼ決まります。当てはまる行の「直すこと」を済ませてから、右の窓口で申し立てます。

表示・直前にあったこと 考えられる原因 直すこと 申し立て先
店名を編集した後に停止された。店名に地名・メニュー名・英語とカタカナの併記がある ビジネス名のガイドライン違反 看板の店名を1つの表記で登録する 再審査請求ツール
移転や住所の編集の後に停止された。建物名・階が抜けている 住所の不一致、実在の確認ができない 看板・書類と同じ住所を建物名と階まで入れる 再審査請求ツール(新しい住所の請求書を添付)
店名で検索すると同じ店が2件出る 重複したプロフィール 残す1件を決め、もう1件を整理する 重複と所有権の問題の解決ページ
自宅サロンや出張専門で、住所の表示・非表示が実態と違う 来店型と非店舗型の設定の違い お客様が来店するなら表示、出向くだけなら非表示 再審査請求ツール
割引や特典と引き換えに口コミを頼んだ 口コミのポリシー違反 特典付きの依頼をやめ、告知物を外す 再審査請求ツール(停止の場合)
前のオーナーや辞めたスタッフが管理していて編集できない 所有権が実態と違う オーナー権限をリクエストする(現オーナーの返信期限は3日) オーナー権限のリクエスト
プロフィールは表示されているが、店名・住所などの編集だけが反映されない 編集の不承認(停止ではない) 看板・ホームページと表記を合わせる 問い合わせフォーム(日本の店は再審査請求ツールの対象外)
Googleアカウント自体にログインできない、全プロフィールが消えた アカウントの制限 先にアカウントの制限の解除を申し立てる マイアカウントの再審査、その後にプロフィール

停止とは、ガイドラインに反しているとGoogleが判断し、プロフィールが公開されず、オーナーや管理者も編集できなくなる状態のことです。一部の情報だけが承認されない「制限」や、オーナー確認が終わっていない「審査中」とは窓口が違います。この記事は、登録済みのプロフィールが停止されたときの対応に絞ります。

美容室の店名で違反になりやすい表記 — 看板にあっても認められないもの

美容室で多いのは、店名に地名やメニュー名を足す表記と、英語とカタカナを並べる2言語表記です。Googleのガイドラインでは、2言語表記は実店舗の看板にそう表示されていても認められません。下の店名は説明用の架空の例です。

登録している店名の例 ガイドライン上の扱い 直した店名
ヘアサロン アオイ 中野駅3分 縮毛矯正 所在地の説明・メニュー名・宣伝文句は含められない ヘアサロン アオイ
Hair Salon Aoi / ヘアサロン アオイ 2言語表記は看板にあっても不可 Hair Salon Aoi(または、ヘアサロン アオイ)
HAIR SALON AOI 頭字語でない単語のすべて大文字は不可の例に挙がっている Hair Salon Aoi
ヘアサロン アオイ★ 特殊文字は、看板・名刺・請求書で店名の一部と証明できる場合を除き不可 ヘアサロン アオイ
美容室アオイ(看板も同じ表記) 実際の店名なので登録できる 変更不要

住所は、郵送先だけを借りているバーチャルオフィスでは登録できません。シェアサロンや時間貸しのレンタルサロンで営業する美容師は、ガイドラインのコワーキングスペースの条件(わかりやすい看板が常に設置され、営業時間中に対応できるスタッフが常駐していること)に照らして判断するのが安全です。シェアサロンで独立するときの契約の確認はシェアサロン・面貸しで独立する方法にまとめています。カテゴリやサービスの登録がずれていないかはカテゴリ・サービス・属性の設定で確認できます。

再審査請求の手順 — 1回で通すために送信前に済ませること

再審査請求は、原因を直し、店名と住所が一致する証拠書類のデータを手元にそろえてから、再審査請求ツールで送ります。証拠書類は送信後60分以内にアップロードしないと添付されないため、送信ボタンを押す前に書類の準備を終えます。

  1. 判定の理由を確認する

    再審査請求ツールで対象のプロフィールを選び、表示される判定の内容と反したポリシーへのリンクを確認します。アカウントが制限されている場合は、先にその解除を申し立てます。

  2. 違反の箇所を直す

    判定表の「直すこと」に沿って、店名・住所・重複を直します。オーナー確認が済んでいなければ、先に完了させます。

  3. 証拠書類を選び、データにしておく

    下の表から、店名と住所の両方がプロフィールと一致する書類を1〜2点選び、スマホやパソコンで開ける画像かPDFにします。

  4. 送信して60分以内に書類を添付する

    説明文を書いて送信し、続けて証拠書類をアップロードします。同じ判定への再審査請求は1回だけです。

  5. 状態を確認し、結果を待つ

    ツールには「送信済み」「承認済み」「不承認」などの状態が表示され、結果はメールでも届きます。結果が出る前に同じ問題で何度も申し立てたり、新しいプロフィールを作ったりしません。

証拠書類の候補 店名と住所が一致しやすい店 確認すること
事業用の電気・電話・水道・インターネットの請求書 屋号や法人名で契約している店 個人名だけの契約だと店名が載らない
事業の登録を示す書類(法人の登記事項証明書など) 法人で、登記の名称が看板と同じ店 本店所在地が店舗と違うと住所が一致しない
営業の許可・確認を示す書類(美容所の確認の書類など) 美容所の名称を看板と同じにして届け出た店 書類の様式は自治体ごとに違う。受け付けられるかはツールの案内に従う
納税証明書 法人の店 個人の証明書は店名が載らないことがある

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そのまま使える説明文の例 — 原因別に3パターン

説明文は「何を直したか」「店が実在し来店型で営業していること」「添付した書類が何か」の3点を、事実だけで短く書きます。違反の判定に反論するより、ガイドラインに合わせた事実を伝えるほうが判断の材料になります。【】の部分を店の情報に置き換えてください。

説明文の例(原因別)

  • 店名を直した場合:当店は【住所】の【ビル名・階】で【開業年】年から営業している美容室「【店名】」です。ビジネス名に駅名とメニュー名を加えていたため、看板と同じ「【店名】」に修正しました。店名と住所が記載された【書類名】を添付します。同じ店のプロフィールはこの1件のみです。
  • 移転・住所を直した場合:【移転日】に【旧住所】から【新住所・ビル名・階】へ移転し、住所を看板と同じ表記に修正しました。新しい住所あての【電気・インターネットなどの請求書】を添付します。お客様が来店して施術を受ける店舗で、営業時間中はスタッフが常駐しています。
  • 重複を整理した場合:以前のスタッフが作成した同じ店のプロフィールが残っていたため、重複の解決の手続きで整理しました。現在の営業はこのプロフィールの店名・住所・電話番号のとおりです。店名と住所が記載された【書類名】を添付します。

経営者の変更や店の譲渡があった店は、変更後の名義の書類をそろえます。保健所や税務の名義変更の手順は美容室の経営者が変わるときの手続きで確認できます。

停止中に失う予約はいくらか — 日数を縮めるのが最大の対策

停止中に失う新規予約は「Google経由の月間新規予約数×停止日数÷30」で見積もれます。審査そのものは最長5営業日でも、気づくまでと書類をそろえるまでの日数が加わるため、損失の大半は送信前の準備で決まります。

試算の前提(仮定):Googleマップ・検索経由の新規予約が月15人、新規の客単価8,500円 停止日数 失う新規予約と初回売上
通知の当日に気づき、2日で書類をそろえ、木曜に送信(審査5営業日で翌週木曜) 9日 15人×9÷30=4.5人、約3.8万円
気づくまで3日、書類探しに4日、審査5営業日 14日 15人×14÷30=7人、約6.0万円
上の場合で不承認になり、新しい証拠を探して追加の審査(さらに7日) 21日 15人×21÷30=10.5人、約8.9万円

同じ前提で、停止中も新規の半分をInstagram・LINE・予約サイトから受けられれば、損失は半分になります。Googleマップの予約ボタンから予約を受けていた店は、その導線が止まる間、SNSのプロフィールのリンクで予約ページを案内します。既存のお客様に向けては、次のような短い案内で足ります。

停止中の案内文例(Instagramのストーリーズ・LINE用)

  • 現在、Googleマップで当店の情報が表示されにくくなっています。営業時間と場所は変わらず、通常どおり営業しています。
  • ご予約は、プロフィールのリンクの予約ページか、このLINEのメッセージから受け付けています。

停止の原因が移転や住所の不一致だった場合は、移転の告知の進め方を美容室の移転で失客を防ぐ告知手順で確認してください。

再審査請求でつまずく6つの点 — 書類の名義・時間・回数

不承認になる原因の多くは、書類の店名と住所がプロフィールと一致しないこと、直さずに送ること、時間切れで書類が添付されないことです。

  1. 請求書の名義が個人名だけで店名が載っていない:個人事業主の店で電気やインターネットを個人名だけで契約していると、請求書は店名の証明になりません。屋号付きの名義で契約している請求書や、店名と住所が両方載る書類を選びます。
  2. 送信してから書類を探し、60分を過ぎる:60分を過ぎると書類は再審査請求に添付されません。送信前に書類を画像かPDFにして、同じ端末に保存しておきます。
  3. 原因を直さないまま送る:同じ判定への再審査請求は1回だけです。判定の理由を確認し、店名・住所・重複を直してから送ります。
  4. 看板どおりだからと2言語表記の店名で申し立てる:英語とカタカナの併記は看板にあっても認められません。どちらか一方の表記に直してから送ります。
  5. 待ちきれずに新しいプロフィールを作る:審査中に同じ店の新しいプロフィールを作らないよう、ヘルプで求められています。作ると重複になり、元の停止の解決がさらに複雑になります。
  6. Googleからのメールを誰も見ていない:通知が辞めたスタッフのアドレスや、見ていない受信箱に届くと、気づくまでの日数がそのまま損失になります。通知を受けるアドレスを、毎日見るオーナーか店長のものにします。

停止を防ぐ設定と運用 — 看板・サイト・権限をそろえる

停止を防ぐ基本は、店名・住所・電話番号を看板・ホームページ・予約サイトと同じ表記にそろえ、オーナー権限を店のアカウントで管理することです。

項目 そろえ方 確認する時期
店名 看板と同じ表記を1つだけ。地名・メニュー名・記号を足さない 登録時、看板を変えたとき
住所 建物名・階・部屋番号まで正確に。来店型は表示する 登録時、移転のとき
電話番号 店に直接つながる番号。追加料金のかかる番号は使わない 番号を変えたとき
オーナー・管理者 オーナーは店の共通のGoogleアカウント、スタッフは管理者として追加し、2段階認証を設定 スタッフの入社・退職のとき
口コミの依頼 特典と引き換えにせず、良い口コミだけを選んで頼まない。全員に同じ文面で依頼する キャンペーンを企画するとき

口コミを依頼するときの文面の注意は美容室LINE口コミ依頼例文にまとめています。停止とは別に、表示の順位が上がらない原因を探す場合は美容室のMEOで順位が上がらない原因を参照してください。

停止を防ぐために、次の8項目を確認してください。

  • プロフィールの店名が看板と同じで、2言語の併記や記号、地名・メニュー名がない
  • 住所が建物名・階まで正確で、看板・ホームページと一致している
  • 店名で検索して、同じ店のプロフィールが2つ以上出てこない
  • オーナーが店の共通のGoogleアカウントで、退職者が管理者に残っていない
  • Googleアカウントに2段階認証を設定している
  • 口コミの依頼で、割引や特典と引き換えにしていない
  • 店名と住所の両方が載った請求書や登録の書類を、データですぐ出せる
  • Googleからのメールを受け取るアドレスを、毎日見る人が確認している

よくある質問

停止されたら、新しくプロフィールを作り直してもよいですか?

作り直してはいけません。Googleのヘルプでは、同じビジネスの新しいプロフィールを作らないよう案内されています。元のプロフィールの原因を直し、再審査請求ツールで申し立てます。

再審査の結果はどのくらいで出ますか?

Googleのヘルプでは、最長で5営業日かかることがあるとされています。結果はメールで届き、再審査請求ツールでも「送信済み」「承認済み」「不承認」などの状態を確認できます。

看板が英語とカタカナの併記なら、その表記で登録してよいですか?

できません。Googleのガイドラインでは、複数の言語や文字で同じ店名を繰り返す表記は、実店舗の看板にそう表示されていても認められません。英語かカタカナのどちらか一方の表記で登録します。

店名に「美容室」と入れるのは違反ですか?

看板や店頭で実際に「美容室〇〇」と表示している店名なら、その表記で登録できます。違反になるのは、実際の店名にない地名やメニュー名、キャッチコピーを足すことです。

前のオーナーが作ったプロフィールが残っていて編集できません。どうすればよいですか?

オーナー権限のリクエストの手続きで、現在のオーナーに権限の移行を求めます。ヘルプでは、現在のオーナーは3日以内に返信する必要があり、返信がない場合はオーナー申請に進める場合があるとされています。新しいプロフィールを別に作ると重複になるため避けてください。

自宅サロンでも住所を表示しなければなりませんか?

お客様が来店する店として登録するなら、所在地を表示します。住所を非表示にするのは、お客様のところへ出向いて施術する非店舗型の事業の場合です。住所の公開に抵抗がある場合は、登録する前に集客の方法を含めて決めておきます。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「停止または無効化されたプロフィールを修正する」「ビジネス プロフィールのコンテンツとプロフィールの制限に対する再審査請求」「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」「ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする」「重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する」、Google マップ ユーザー投稿コンテンツ ポリシー「禁止および制限されているコンテンツ」。試算は前提を置いた概算で、実際の予約数は店の予約経路の集計で確かめてください。

まずは再審査請求ツールで判定の理由を確認し、店名・住所・電話番号を看板と1文字ずつ照らし合わせてから、証拠書類のデータを用意することから始めてください。プロフィールの初期設定を見直す場合は、登録とオーナー確認の手順に戻って確認すると、つまずきやすい点が分かります。

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この記事を書いた人

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